競馬予想サイトや競馬予想家、競馬番組、競馬新聞、競馬専門紙などさまざまなサービスで競馬予想が提供されていますが、最近、多くの注目を集めているのが「競馬予想AI」を使った予想です。
AI(人工知能)は今注目されているだけでなく、その技術は開発によって日々進歩しています。
競馬予想AIを活用して予想を行っている人や、これから競馬予想AIを使って予想をしようと考えている方も少なくないのではないでしょうか?
そこで気になるのが、AIとロボットの違いです。漠然としたイメージでは、ほとんど同じもののように捉えられがちな両者ですが、実はこの2つには大きな違いがあります。
この記事ではそんな、AIとロボットについての違いや、現在競馬予想AIが注目を集めているという現状についてご紹介していきたいと思います。
AIについて、ロボットについて、競馬予想AIの現状やこれからについて気になっている方は是非記事を参考にしてみてください。
AIとロボットの違い
競馬予想には様々なツールが存在していますが、AIとロボットには大きな違いがあります。
その違いについてご紹介する前に、AIとロボットについてご紹介していきたいと思います。
AIとは?
実は、AI(人工知能)についてはさまざまな定義があるため、定義ははっきりと定まってはいません。
そんなAIの大きな特徴が、経験から学びより優れたパフォーマンスを発揮するという「適応性」と、人間の助けを借りずに自分でタスクを実行する「自律性」です。
近代的な響きのするAIという言葉ですが、「人工的な知能」という考え方は古代の物語や神話などにも登場しています。科学とは程遠い遥か昔からAIのもととなるような考え方が存在していたのは驚きですよね。
その後、時は流れて1956年夏、ダートマス会議という会議において、初めてAIが学問分野として成立したと言われています。
ブームと閑散期を繰り返して現在に至るAIですが、その並はブームを経る度に大きくなっており、現在競馬予想AIが再注目されていることからもわかる通り、また新しいAIブームがやってくる日も近いのではないでしょうか。
AIブームが巻き起こる原因が「情報処理能力向上」「データ量の増加」「技術の進歩」だと言われていることを考えれば、AIはブームの度にその機能は向上しているのだとも考えられます。
競馬予想AIのみに焦点を当てて考えてみても、確かに最初に話題になったときよりもより多くの成果を挙げている競馬予想AIが増えてきているような気がします。
AI技術は現在、様々な場所で使われています。大きく分けると、下記の3つに分類できます。
- 予測系
- 実行系
- 識別系
識別系のAIは情報を検索したり、理解し判別し、仕分けを行ったりします。コンピューターに入力したデータをジャンルごとに分けたり、不良品を分けたり、検索したりします。
実行系はアートや曲の作成、ニュース記事の作成や自動翻訳、料理レシピ作成やWEBサイトのデザイン、ゲーム攻略など行動の最適化、自動運転など作業の自動化などです。
そして予測系が、競馬予想AIの仕事である「結果の予測」です。競馬のレース結果の他には、広告パフォーマンスの予測や倒産リスク、発症リスク、死亡リスク、売上や需要の予測など様々な予測を行います。
膨大なデータを分析することによって有力な予測を行うことができるというのは有名な話で、例えばアメリカの統計学者であるネイト・シルバーの下記のような話が世界的に知られています。
2008年合衆国大統領選挙では合衆国50州のうち49州における勝者を正確に予測し、同年の上院選挙(英語版)では35人の勝者全員を正確に予測した[4]。2012年合衆国大統領選挙では全50州とコロンビア特別区における勝者を正確に予測した[5]。
引用元:ネイト・シルバー
このような高い精度の予想を、AIが自動で行うことができるようになれば難しいと言われている競馬予想の精度も向上していくかもしれません。
ロボットとは?
一方で、ロボットは下記のような定義があると言われています。
1、ある程度自律的に連続、或いはランダムな自動作業を行う機械。例・産業用ロボット、軍事用ロボット、掃除用ロボット、搾乳ロボットなど。
2、人や動物を模した、または近似した形状および機能を持つ機械。(中略)パワードスーツなども含む人間が搭乗や装着して行動する人の力を増幅するもの。
引用元:ロボット
ここからわかるのは、ロボットはAIとは違い、「自分で学習しパフォーマンスを向上させることはできない」ということです。
予めプログラムされた動きを連続やランダムで自動作業を行うことができますが、ロボットにできるのはそれだけです。
人間の助けがなければ、新しく学習したり今までにしたことがないような動きをすることはできません。
競馬予想ならロボットではなくAIを選ぶべきたった1つの理由
上記でAIとロボットの違いについてご紹介してきましたが、もうおわかりの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
競馬予想はロボットではなく、AIと選ぶべきである理由。それは、AIに学習能力があるからです。
競馬には膨大な量に及ぶ過去のデータがありますが、これからも新しいデータがどんどん蓄積されていきます。
このようなデータを分析し、学習することでAIは予想の精度を高めていくことができます。
また、競馬予想AIによっては人間の思考プロセスと同じ様な流れで予想を行うようにプログラムされたものもあるため、より人間に近い考え方ができるようになっています。
ロボットの場合、もしも予想が的中しなかったとしてもそこで終わりです。しかしAIの場合は「的中しなかった」ということを学習します。
的中した経験、的中しなかった経験を学習し、それを分析して次の予想に活かすことができるのです。使えば使うほど賢くなり信頼度が高まっていく競馬予想AIは競馬予想における頼もしいパートナーとして、今後より発展していくこととなるかもしれません。
AIによる競馬予想への注目度が高まっている
2020年6月25日にはNHKで競馬予想AIとプロの予想家との戦いが放送され話題になりました。
今晩も19時半〜【NHK総合「所さん!大変ですよ」】に出演してます✨✨
テーマは【AI vs 人間】。特に競馬の予想は、本当に手に汗握って大コーフン❣️よろしかったらご覧下さいませー#nhk#所さん大変ですよ#牛窪恵#うしくぼ pic.twitter.com/NI8S0zaNx0— マーケッター牛窪(うしくぼ)恵 (@megumi_ushikubo) June 25, 2020
AI開発会社の貫井駿社長が開発した競馬AIとプロになって37年という競馬予想家の高瀬孝也氏が対決。
12レースを予想した結果、AIは5つ的中、高瀬孝也氏は4つ的中、更に回収率はAIが112.5%、高瀬孝也氏が78%と的中率のみならず回収率までもAIに軍配が上がるという結果に。
毎回安定してこのような結果を出せるとは限りませんが、それでもここまで精度の高い予想を行えるのはすごいことですよね。
まとめ
AIとロボットの違いや競馬予想AIが注目されているという現状についてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
競馬予想AIは今後さらに盛んになっていくと思われますので、是非チェックしてみてください。