今注目を集めている競馬予想AI。インターネットニュースやTwitterなどのSNS上で話題になるだけでなく、テレビ番組でも取り上げられるなど競馬ファンのみならず、競馬を知らない人にもその存在を知られつつあります。
AIとはつまり人工知能のことで、人工知能と聞くと難しくてとても一般人には馴染みのないもののように思えるかもしれませんが、実は競馬予想AIは自分で作ることも可能です。
この記事では、競馬予想AIの作り方や、競馬予想AIを作る時に知っておきたい4つのポイントや注意点についてご紹介していきたいと思います。
競馬予想AIに興味がある方、競馬予想AIはどのようにして作られているのか知りたいという方、これから競馬予想AIを作ろうかと考えている方はぜひ記事をチェックしてみてください。
目次
競馬予想AIについて
AIと言えば、チェスや将棋、囲碁でプロに勝ってしまったことが報じられるなど、注目を集めている技術です。
人間とAIの対決については映画やドラマ、アニメや漫画のモチーフになったりなど、盛り上がる内容ですが、レースの結果を予想するという競馬予想AIにも関心が高まりつつあります。
競馬予想AIは過去に開催された競馬のレース情報や競走馬の情報など、膨大なデータを活用して予想を行います。
AIは絶対的な予想は得意ですが、相対的な予想は苦手分野であり、相対的な予想が求められる競馬予想は本来苦手分野です。
しかしながら、多くの開発者がしのぎを削ることで高い回収率や的中率を叩き出す競馬予想AIも登場してきています。
2020年06月25日の19時30分からはNHK総合『所さん!大変ですよ』に回収型人工知能、的中型人工知能の技術者である貫井駿と、競馬予想士「夢追人」として知られる高瀬孝也が登場し、競馬予想AIについて語ります。
同番組の特集は「知られざるAIの裏側に迫る!」。最新の人工知能テクノロジーで、最強の勝てる競馬予想を提供してきたAI技術者の貫井駿氏が伝えるAIの頼もしさ、面白さ、解明されてない謎など、競馬だけでなくAIの面白さが詰まった番組となっております。
NHK総合で、しかも19時30分という時間帯に放送されることで今後もっと競馬予想AIへの注目度は高まっていくかもしれませんね。
競馬予想AIの4つのポイント
競馬予想AIを作る時には4つのポイントがあります。
- 絶対的な評価によるものではなく、相対的な評価がつきまとう勝負事であること
- 競走馬の調子や成長があるということ
- 騎手、馬場状態、天候、コースなどの要素も結果に影響する
- 競走馬の数が多く、各馬のレース数は少ない
これらのポイントは、競馬予想AIを作るにあたって困難と考えられるものです。
これらのポイントを上手に克服する、カバーすることができる競馬予想AIを作ることで、予想の精度を高めることができるでしょう。
競馬予想AIの作り方
ここからは競馬予想AIの作り方についてご紹介していきたいと思います。
使いたい競馬予想AIがない、これだという競馬予想AIを見つけられないという方は思いきって自分のオリジナル競馬予想AIを作ってみてもいいのではないでしょうか。
競馬予想AIを作る上での工程いくつもありますが、大きく分けると2つになります。
- データ入力
- 機械学習モデル作製
下記ではそれぞれの項目について1つ1つ詳しくご紹介していきたいと思いますので、是非参考にしてみてください。
データ入力
競馬予想AIを作るのに欠かせないのが、まずデータの入力を行うということです。
競馬予想AIだけでなく人間もそうですが、予想のために必要な情報がなければ精度の高い予想を行うことはできませんよね。
せっかく時間をかけて高度な機械学習モデルを作製したとしても、データ入力が不十分で、予想のために必要な情報が少なければ競馬予想AIはその実力を存分に発揮できなくなってしまうのです。
歴史ある競技である競馬は過去まで遡ればデータ量は膨大なものになりますが、そのデータを収集し、競馬予想AIに入力いていく必要があります。
JRAのホームページから過去のデータ閲覧が可能なので、信頼できる正確なデータを誰でも得ることができます。過去のレースの着順や内容、競走馬についての情報などを漏らすこと無く入力することで競馬予想AIが予想に役立てることができるようになります。
ただデータを入れるだけではつまらない、他の競馬予想AIとは少し変わった競馬予想AIを作りたいという方は、自分が重視しているファクターを競馬予想AIに組み込むというのもおすすめです。
他の競馬予想AIと同じようなものになってしまうと面白みがありませんが、自分が重視しているファクターであれば自分の予想と競馬予想AIの予想を比較して楽しむこともできますし、また新たな発見があるかもしれません。
せっかくのオリジナル競馬予想AIなので、このような部分も意識しながら制作を行うと楽しめるのではないでしょうか。
機械学習モデル作製
ただデータを入力するだけでは予想はできませんので、機械学習モデルを作る必要があります。
競馬予想AIは学習を重ねることでより賢くなっていくと言われていますが、機械学習モデルはその核と言える部分でもあるため、時間をかけて製作しましょう。
AIは入力されたデータをもとに予想を行います。ある1頭の競走馬のデータを入力してその馬のラップタイムを予測するなど、絶対評価の予想は得意分野です。
しかし、競馬のレースのような相対的な評価となると、AIは苦手です。
ですが、レースで勝てる見込みがある馬の予想が全くできないかと言われればそうではありません。人間も過去のレースを見てこの馬は強いからレースで勝てる見込みがある、この馬は弱いからレースで勝てる見込みが少ないなどの予想を行うことが可能です。
機械学習モデルを製作する際にどのような仮定を立てて作っていくのか、矛盾のないようにしっかりチェックをしながらモデルを作っていくようにするといいでしょう。
競馬予想AIを作る時の2つの注意点
ここからは競馬予想AIを作る時の注意点についてご紹介していきたいと思います。
競馬予想AIを作ろうかとお考えの方は是非参考にしてみてください。
1、競馬予想AIと競馬の相性は良くない
前述の通り、AIは絶対的な予想は得意ですが、相対的な予想は苦手としています。
チェスや将棋、囲碁などの場合、相手の手に対してどう返せばいいかなどを記憶したり、さまざまなパターンの先読みを行って、その上で一番良いと考えられる手を出すことができます。
競馬の場合、何頭もの馬が出走するだけでなく馬の調子や体調もあり、不確定要素が多いためAIでの予想が難しいのです。それを解決する競馬予想AIを作るのはかなり難しいでしょう。
2、最新の情報が考慮されない
競馬予想AIは入力されたデータをもとにして予想をしますが、例えばレース当日の情報など、最新の情報は入力しない限り考慮されません。
また、数値化が難しいパドックや調教の様子などは人間が見て予想を行わなければなりません。
まとめ
競馬予想AIの作り方やポイント、注意点についてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
競馬予想AIは自分で作ることも可能です。自分が重視している予想ファクターを組み込んだ競馬予想AIを作ることも可能なため、ぜひオリジナルの競馬予想AIを作ってみてはいかがでしょうか。